スパイスのこだわりについて

◆本物へのこだわり◆

『医食同源はインドから』
インドカレーもスリランカカレーもインド医学アーユルベーダが基本となっています。
食べ物によって体が作られている事は、誰でも知っていますが、今の日本人にはそれが出来ていません。
日本人は、口に美味しいものをおいしいと感じますが、インドやスリランカでは、身体に美味しいものをおいしいと感じるようです。
日本のお店のお料理は、美味しいものをいつ行っても同じ味で提供されます。
例えば、採れる野菜などは、季節や場所(土壌)によって味は違っています。
でも板前さんやシェフの方々が、調理の段階で下ごしらえの分量の調節や調味料を駆使して同じ味に仕上げます。
材料が違っていても口には同じ味になるようにしています。
それに対しインドやスリランカでは、同じ分量だけ採らなくてはなりません。
例えばトマトを使う場合、青いトマトは、赤いトマトの半分で同じ酸味になるとしたら、日本人は半分しか使いません。同じ味にする為です。
しかしインドやスリランカでは、体を作るためには、赤くても青くても1個は1個なので1個を使います。
すると出来上がった味は違ってきます。
極端な例ですが、スパイスも採れる季節や場所によって味や香り、強さが変わってきます。
ですから大きく分けると季節ごとに香りや辛さ酸味などの味が違って来るのが本物のカレーです。
又、チキンカレー、キーマカレー、ベジタブルカレー、シュリンプカレー等々、それぞれのカレーは全てスパイスの調合が違います。
2種類のカレーを同じ辛さにしても、その人によって辛さの感じ方が変わってきます。
どのスパイスを辛く感じるかは、人によって違うからです。

人によって感じ方の違う物にも基準を作らなくてはいけません。
そこで、スパイスの辛さは一切度外視して、当店のカレーの辛さの基準は、チリスパイスの辛さを基準としています。
日本のカレーの場合は、人工調味料で味付けしていますので、辛さが足りなくても味はしっかりしています。
本場のカレーは、辛いカレーを食べる方が甘いカレーを食べますと辛さだけではなく味まで物足りなく感じてしまいます。
カレーを辛くする時にチリスパイスを加える事で全体のバランスが崩れます。
そこで他のスパイスも入ります。そうして全体のバランスを整えます。
スパイスが調味料と一緒のことですので、食べる事の出来る辛さの中で、一番辛いカレーがその人にとって一番美味しいカレーに変わるのです。
辛すぎても味わいが飛んでしまいますので辛ければいいという物ではありません。
専門店に行って美味しさを感じられない時には辛さが合っていないのかもしれません。
その人にとっての一番辛いからさの見つけ方は、食べていて自然にお水に手が伸びる手前の辛さです。
日本の辛いカレーは、キムチや坦々麺のようにお水を飲むと余計辛く感じてしまいますが、本場のスパイスから出来ているカレーは、お水を飲むと辛さが取れてしまいます。
中には、お水をガバガバ飲みながら、「ちっとも辛くない」と言っているお客様がいらっしゃいますが、お口は、騙されているので信用しないで下さい。
チキンとキーマ、ベジタブルやシュリンプなどの素材によっても、お口で感じる辛さの感じ方は違います。ただし身体で感じる辛さは同じです。
お水に手が伸びるのは、身体は辛いといっているのです。
お水を飲みながらどんどん辛くする方がいらっしゃいますが、お口は騙されても、身体(胃や腸)は正直者ですので、おやめください。

ランペ

スリランカや東南アジアの料理に使われるランペはちょっと青っぽい、甘くさわやかな香りが魅力。スリランカでは主にカレーに使われますが、 東南アジアではデザートに使われることが多いスパイスです。
ランペ(別名パンダンリーフ)は、アーユルヴェーダではセマ(カファ) やピッタを低下させると言われており、解熱作用、解毒作用があるスパイス(ハーブ)とされています。
お腹にたまったガスを取り除いたり、皮膚の病気、傷、頭痛などの薬にも用いられています。

カラピンチャ

カラピンチャは日本名で「ナンヨウサンショウ」と言います。
英語名は「カレー・リーブス」
料理には数枚の葉を使います。葉はカレーと柑橘類を足したようなスパイシーな香味をもち、 南インドやスリランカで料理の香り付けとして用いられる他、 南インドからの移民が多いマレーシアでも、南インド系の料理に用いられる。
葉は乾燥させると香りが弱まるため、普通は生のまま、小葉を他の香辛料や小粒の豆類と油で炒めて用いる。
花は香油に用いられる。また、葉・樹皮・根は強壮作用をもつ。

ゴラカ

魚をやわらかくしたり、料理に酸味を加えるために使われるゴラカ。
酸っぱいフルーツのような香りです。スリランカでは魚のカレーによく使われます。
最近はダイエットフルーツとしても注目を浴びています。
むくみや生理不順、便秘解消、肥満防止に効果的なスパイスとして、 古くからアーユルヴェーダ薬やホームレメディに使われてきました。
最近では、アレルギーの原因となるヒスタミンを分解する、 脂肪が蓄積されるのを防ぐ、コレステロールを下げるなどの効果が発見され、 欧米のサプリメントなどにも配合されています。食欲を調整し脂肪合成を抑制するとされる。